おしゃれなのは当たり前、プラス、どんな価値があるのか
CANALIZE meets Akiko Murata | MA déshabillé
――ファッションにお金をかけることについてどう思いますか?
「お金のかけ方にはそれぞれの感じ方があるとは思いますが、例えばこのぐらいで3万円なら、まあ安いかな、便利かな、といった損得感情で動いている消費者が、日本にはとても多いように思います。いまは何かを突き詰めてマニアやオタクになり切ることが難しい時代なのかもしれないですね。『いくら出してもこれが欲しい!』という損得感情抜きの情熱が薄まってユニフォーム化していると思います。 売る側も、海外ブランドの安いバージョンをつくる傾向がまだ強くて。なぜ、ブランドを掲げてやるのかな? と感じます。需要側も供給側も消費に飽きてきているようには見えますが、もう慢性化しちゃってて歯止めが効かない状態なのではないでしょうか」
――これから「MA déshabillé」、あるいは村田さんが向かっていきたい方向、というのは見えていますか。
「MAとしては、みんなが気持ち良くて、楽になれて、ハッピーなものを、自分が先輩たちから教わり経験してきたことを還元しながら、やっていけたらいいなと思っています。ブランドのほうがリラックスに寄っていることもあり、個人としてはもうちょっと構築的なものをやってみたいですね。感覚と構築、差異の分析よりも、似ている要素を探して繋げて、水と油がうまく混ざったときのような、ほら見て、これって最高じゃない? と感じられるものを、今後も生み出していきたいです」
Fin.
村田明子/MA déshabillé デザイナー
アントワープ王立芸術アカデミーファッション科卒。在学中にルイ・ヴィトンの150周年を記念するアクセサリーデザインのコンペにて大賞。Vivienne Westowoodでインターンとして働いた経験も。卒業後はスタイリストやヴィンテージディーラーを経て日本に帰国。2013年より『MA déshabillé』をスタート。
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