作家との対話が、なにかしらの未来に繋がる
CANALIZEWISE | pragmata gallery

2017.06.05

長年、器やアートが好きで、趣味として収集していたペトロスさんは、ファッション関係の前職を辞めて1ヶ月ほどで『プラグマタ ギャラリー』をスタート。もともとは家探しをしていたところ、千載一遇のチャンスともいえるこの八丁堀の物件に出会い、ギャラリーの開業を決めたそう。

「このあたりはショッピングエリアではなく、1Fにビストロが入っているだけで、静かで秘密っぽい感じと、この床の雰囲気がすごく気に入って。じゃあ、ギャラリーにしましょう、となりました」(ペトロスさん)

ビル1階のエントランスには、ペトロスさんの母国語であるギリシャ語で書かれた看板がさりげなく足元に置かれているのみ。見つけた人だけが辿り着ける選りすぐりの器たちが、親密さや緊張感を持って語りかけてくる密やかなスポットだ。

ギャラリーでは、ペトロスさんの手元にある器やアート作品のコレクションを展示する常設展示のほか、毎月1、2回、作家を招いての企画展が開催されている。

展示を行うのは陶芸作家が多く、焼き物、ガラス物、金属物、漆物など、バリエーションは実にさまざま。展示に使う棚や引き出しなどの什器類もまた、ペトロスさんがこれまでに集めてきたものだ。

取材時は陶芸作家 船越保 個展『Thermal Black』の開催中で、炭化焼成(釉薬や顔料を使うことなく焼締める製法)の黒い焼き物が展示されていた。開けた引き出しに重ね置き、年代物の棚に寄せて並べる、目を飽きさせないペトロスさんの感性光る展示の手法が、焼き物の魅力をいっそう際立たせている。

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Photo_MURAKEN

Text_Kumiko Ishizuka

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