ファッションとは無縁の生活から生まれた自分らしい服づくり
CANALIZE meets AYUMI TANABE

2017.11.27

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東京を離れて初めて気づく
ファッションサイクルの速さ

――東京にいたときと沖縄にいる今で、ファッションとの距離感は変わりましたか?

「そうですね。東京にいたときは、常にファッション誌があって、半年おきにクローゼットの中身を総入れ替え、みたいな感じでしたね。何かを追いかけて追いかけて……、そうしなきゃいけないというよりは、本当にそれが好きでしていましたし、環境的に当たり前だったというか」

――そこからどういう風に変化していったんですか?

「まず葉山に引っ越して、ゆっくりした暮らしを始めたときに、ファッションの半年のサイクルがすごく速いって気づいたんですよね。モデルの仕事をしていたときは、それが当然で、何の疑問も持たなかったけど、一歩離れてゆっくりした暮らしの中で客観的に見たときに、初めてわかりました」

――生きるサイクルとファッションのサイクルが違った。

「そうです。葉山に引っ越したことで、衣食住に対して自分が向き合う時間が同じくらいになったんだけど、ファッションのサイクルだけが合わないというか。今までファッションだけに興味があったのに、それがどんどん他のことへ分散していくにつれて、ファッションだけがより速く回転しているように感じたし、分散したことで気持ちの処理ができた気がしました。そこから沖縄に移って、ますますゆっくりした生活に変化していって」

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――今はトレンドみたいなものとは完全に切り離されていますか?

「もう本当に、今のファッションのことは何もわからないです(笑)。すっかり無縁になってしまいました」

――無縁になってから、洋服を作り始めるっていうのも面白いですね。

「たぶん、自分のスタンスがそうなったから始められたっていうのもあると思います。もともと服は好きだったんですけど、あまりにもすごい人が周りにいすぎて、自分は手を出してはいけない分野だってずっと思っていたので。そのままファッションの世界にいたら、恐れ多くてできなかったかもしれないですね」

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Photo_MURAKEN
Text_AYA FUJIWARA

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