『ミス伊勢志摩』そして、『伊勢志摩アンバサダー』へ

—それから、ミス伊勢志摩へと？

周りから見たら、突然仕事を辞めたので驚かれましたし、祖母からは、「もっと活躍する姿を直接観たかった」と聞かされたこともあり、自分のタレント活動の集大成として、地元で出来ることを考え、伊勢市のPR活動をするミス伊勢志摩に応募し、2014年、第58回ミス伊勢志摩グランプリを受賞することができました。

伊勢神宮の式年遷宮のタイミングで、1年間にわたりミス伊勢志摩として活動をさせていただく中、多くのイベントに出演させていただけ、家族や、友人も見に来てくれていました。本当に凄く喜んでくれ、皆の笑顔を見て挑戦してよかったと感じていましたし、自分自身も地元の魅力を伝えることの楽しさを知りました。

ミス伊勢志摩の活動後は、どうするか悩みましたが、今まで考えてこなかった「一般企業に就職してみよう！」と思い、それも周りから意外だったそうで驚かれました。初めてのことばかりで慣れるまでは大変でしたが、パソコンのスキルや、ビジネスの仕組みを自分なりに吸収できた期間でしたね。

しかし、経験をした上で確信したことが、組織に属して働く事と、毎日同じ作業を行う事が好きではなく、自分で決めて動けるフリーという立場で働くことを希望し、タイミングを見て退職し、次に動き出しました。その後、友人経由で化粧品会社のPRの仕事にご縁をいただき、イベントや、メディアへのコンタクトなどのお仕事を経験しました。

企画から実施、メディアとの関係構築まで、自分ひとりで行うので、とても忙しい日々でしたがPRの基本を学べた時期でした。フリーになると決めた時から、自分が今後やりたいことが三重、伊勢志摩のPRのお仕事でしたので、そちらも同時に動きだしました。

—三重県、伊勢志摩観光のPRを行う、『伊勢志摩アンバサダー』にはどのように？

今の自分でもすぐに出来る事を考え、SNSで伊勢志摩の紹介をすることから始めました。東京ベースの生活でしたが、伊勢志摩に戻った時に、沢山の観光スポットを周り、Instagramにアップするようにしていたら、地元の自治体、観光関連の人達に、自分という存在を知っていただくことが増えました。

祖父が真珠養殖ビジネスをしていることから、私にとっては真珠は身近な存在で、真珠のPRを軸に、伊勢志摩の魅力を伝えるプランを観光課の方にお話をしたら市長さんや、真珠メーカーの代表者の方に企画を提案する機会をいただけました。

当初、自分は今までの経験からあくまでも裏方として指導やサポートをさせていただくつもりだったのですが、「この企画を実現させるには、尾崎さんがPRの顔になるのが一番早いよ」という意見を皆さまからいただき。自分が提案した『伊勢志摩アンバサダー』という役割を、自分自身で担当することになりました。

三重県、伊勢志摩観光はご年配の方は伊勢神宮などに参拝したい思いが強く、多くの人たちにお出で頂けているのですが、20代、30代の方からは、新幹線一本で行けないこと、飛行場もないので移動時間が少しかかる立地等の問題もあり、海外も含めた他の観光地の方に軍配があがる事が多いと感じています。

「行ってみたいと思っているんだけど…」という声が本当に多くて。場所の知名度は高いので、少し時間はかかるけど、行かないと感じることが出来ない体験を詳しく紹介し、「行ってみる！」となるキッカケ作りが私の役割だと考えています。