パワフルに繊細に 飽くことのない向上心と刺激への欲求
CANALIZE meets Chika Ueno|ヘアスタイリスト 上野知香
—仕事への向き合い方や生きるうえで、決めていることはありますか?
私は、厳しい環境や敢えて難しいところに身を置くのが好きなんです。美容免許を取る時にも、一番倍率の高い関西美容専門学校を狙ったのですが、絶対にここ!と決めたらそれ以外考えないで、どうにかして実現させようと努力して、クリアしていくのが楽しくて。
それから、損得勘定で人を見ることが嫌いです。大きな仕事をやらせて頂くようになっても、仕事にランク付けするのではなく、まず自分に声を掛けていただいたことに心から感謝をしています。経歴を持っている人としか付き合わないという人もいるし、もうちょっと考えて時間を無駄にしない方がいいのに、と言われることもあるけれど、広く付き合えたことで今の私があるし、そうやって出会ってきた人のおかげで私は充実しているから大丈夫って言ってます。
母からの教えでもあるのですが、自分を大切にするのは大事だけれど、人の事を第一に考えること、人がハッピーになることを自分の幸せと思うこと、どんな仕事でも一生懸命やって、人の悪口は絶対に言わないこと。それから、感謝の気持ちは言葉に出して伝えることを心がけています。
—挫折したことや、もうやめようと思ったことは?
ないです。これからも、難しいことでもどうにか実現するために行動すると思う。美容師のままでも食べていけるし幸せもあると思ったけれど、やっぱりヘアアーティストになりたいという気持ちが止まらず、もがきながらここまでやってきました。これまで本当に運がよく、人に恵まれてきました。人に相談して教えてもらい、色々な人を紹介してもらい、何とか1本1本の線を掴んで掴んでここまで来ることができました。
—ご自身の作品の独自性はどのようなところにありますか?
言葉で伝えられない部分を作品にしているので、答えが難しいですが、今は、パンキッシュで尖った中に、何処か切ない感じが混ざっているのが好きです。ナチュラルでも何処か尖っているようなシルエットやシェイプを感じるスタイルが好き。そういうものを、もっとたくさん経験して確実につくれるようにテストを繰り返して、現場でどんどん出していけるようにしたい。クライアントワークと自分のやりたいことは、上手くリンクできることもあるけれど違うことも多いので、そこに自分の言葉やプレゼンの仕方で自分の思う方向に持っていけたら、それは一番理想ですが、それはこれからかな。と思っています。
Chika Ueno Art Work <FOCUS>
Chika Ueno Art Work<BLOOM MY HAIR>
—これから挑戦したいことはありますか?
今は、広告の仕事がすごくしたいです。アートワークの方も力を入れて、今年は海藻と髪の毛と人間の身体をリンクさせた作品に挑戦します。それから、髪の毛を使ったアクセサリーのブランド<MACHA(マチャ)>のアイテムを増やすこと、ウィッグももっと作っていきたいですね。
なりたい自分になれる様に、地道に一歩ずつ進んでいきたい。
これからも人との繋がりを大切にして、技術や感性を磨き続けていきたいと思っています。
Fin.
大阪府生まれ。関西美容専門学校を卒業後、6年間の美容師勤務を経て、ヘアスタイリストを目指し2015年に上京。難関の「SABFA*」にて、ヘア&メーキャップアーティストの知識を学ぶ。卒業後、2016年3月より「KUNIO KOZAKI」に師事し、アシスタントを務めながら、2度に渡り自身の参加するExhibitionを開催。
2019年3月に師の元を卒業し、フリーランスのヘアスタイリストとして活躍中。
LUMINEや三菱地所などの大手企業の広告をはじめ、海外雑誌やファッションショー、アーティストなどのクライアントワークを手掛ける一方で、自らのアートワークを精力的に手掛けている。
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