Clothes in Society ファッションにプリンシプルを
CANALIZE meets Yusuke Tani|モデル、俳優 、ファッションプランナー 谷裕介

2019.09.28

—小さい頃はどんなお子さんでしたか?

 

人を笑わせるのが好きでした。そこには「人から愛されたい」という気持ちと、「人を愛したい」という気持ちが隠れていたんだと思います。先生や友人、出会う人たちに積極的に話し掛け、声を掛けてもらって、自分自身を独立した 一 人の人間として認めてもらいたい意識が人一倍強かったように感じます。でも、人と同じ考えを持つことができなかったので、あまり協調性がない子供でした。小学生の時に消防車の絵を描く授業があったんですけど。そこで僕は“青色”の消防車を描いて、周りの友達が「何で赤色じゃないの?」と言ってきて、僕は「中に水が入っているから。」と、言い合いになったことがありました。すると、当時の図工の先生が間に入って「あなたの好きなように描きなさい。ただ、水が青いとは限らない。」と言ってくれたんです

その時、あるがままの自分を肯定してくれる嬉しさと同時に、自由な創造力で、感じたことをありのままに表現する面白さを知って。理由が分からない”何か”に支配されていく感覚が気持ちよくて…。

 

僕は、好きなもののことしか考えることができなくて。母親から「はぁ?なに考えているか、わかんない…」と言われることが多かった。それでも両親は僕を注意することはなかった。今思えば、学校でも家庭でも、素のままの自分を認めてくれる場所があった事はとても大きかったですね。

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—ファッションやデザインに興味を持ったきっかけは?

 

きっかけになったのは、小学生の頃に母親と観ていた「ファッション通信」というテレビ番組。そこには見た事のないカタチや、鮮やかな色、様々な素材で作られた服が溢れていて、たくさんのメッセージがありました。それは、学校の先生が教えてくれるようなこととは違うこと。ただ、それが何となく、その当時の自分にとっては、大切なことなんじゃないかって、そんな風に直感的に感じて。

もう一つは、ミュージシャンの影響だと思います。多様な言語の音楽が伝える“異質感”に魅了され、メロディや歌詞を超えて、ミュージシャン自身を知りたくなる衝動が湧いていって。10代の頃に聞いていたカート・コバーンもその 1人。心臓を圧迫するような音楽、その先にある彼の生き方を知る中の一つに服があったんです。赤と黒のボーダーニットや穴の空いたジーンズ、コンバース・ジャックパーセル・・・。彼を愛する事が、彼の服を知ることで、彼の服から、彼の生き方に触れることができる。その喜びに夢中になっていきました。

それから、デヴィッド・ボウイの異性装にもかなりの影響を受けました。当時、かなり躰が細かった僕は、女性向けの服を着ることも少なくなかった。女性向けの服は、艶やかな色合いのものが多く、気付けば、好んで取り入れるようになっていて。自分らしさ、とりわけ曖昧なジェンダーの感覚をありのままに表現していいことを、彼が僕に教えてくれたように感じました。あと、キース・リチャーズやジョン・レノン、ジョニー・ キャッシュの音楽に魅了されていく中にも、彼らの生き方を、ファッションを通じて必死に読み取ろうとしていた。それくらいファッションと人の生き方とが密接に繋がっているということを感じていたような気がします。

 

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Text:Yurina Goto
Photo:Takuya Saito

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