美意識を紡ぐ富山に佇む ファッションを超えた文化の交差点
CANALIZE meets MIKA ICHIMURA

JOURNAL, NEWS, , ,  2016.12.27

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ベーシックの本質をセレクトする

富山の『IVORY』がリニューアル

 

――まずは、リニューアルオープンおめでとうございます。

「ありがとうございます!」

――リニューアルする前、IVORYはキッズショップだったと伺ったのですが。

「そうですね。もともとはキッズショップで、ヨーロッパのおもちゃ箱のようなこだわった内装にしていたんですね。そのとき女性のお客様が『ここ、子供服だったんですね』って間違えて入ってくることがよくあって。だったらレディースも提案していこうということで、アイテムを増やしていったら親子でのご来店が増えてきたんです。だんだん手狭になってきて、自分たちがやりたいことがこのキャパじゃできないねって話してたときに、以前IVORYがあった庄川通りの再開発の話がタイミングよく入ってきて。お父様のご来店もあったので、それなら坪数を広げてメンズも揃えようという話になりました。今、洋服に関してはメンズ、レディースという縛りがあまりないブランドも多いので、新しいIVORYではジェンダーレスな展開にしていこうと思っています。ご夫婦で来られたときもシェアして着られるようなアイテムがあって、お子さんの服も、雑貨もあって……という感じです」

――確かに最近、性別の垣根がどんどん低くなっていっている気がします。

「CNLもユニセックスで着られるアイテムをたくさん取り揃えてますよね。メンズ、レディースがはっきりしているものもあるんですけど、メンズブランドでも小さいサイズなら女性も着られるとか、男性でもレディースブランドを試着したら意外と悪くないとか、そういう意味でのユニセックスを提案できればいいなと思っています」

――セレクトするブランドの基準は何なんでしょう?

「着ていて気持ちがいいということが何よりも大事です。トレンドもビジネスとしてはとても大切なんですけど、私も20数年洋服屋をやってきて、最終的には自分が着ていて心地いいものに着地しているんですよね。お客様も大人の方が多いので、そういう点を大切にしているんじゃないかなと。富山市はすごく小さな町なんですけど、人口の割に美意識やファッション感度の高い方が多いんですよ。昔からファッションが好きで、お孫さんがいるくらいの年齢になった方々から、楽しく洋服を買えるお店がないっていうご意見も以前からいただいていて。それなら老若男女関係なく、みんなが『いいね』って思って買えるような、“正しく”作られたいいものを発信していけば、みんなが喜んで着ていただけるんじゃないかなと思ったんです」

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――幅広く愛されるお洋服ということですが、IVORYにあるラインナップは単なるベーシックともまた違うと思うんですね。そのあたりのこだわりはありますか?

「本来ベーシックでないといけないものは素材だったり縫製だったりすると思うので、そういう点にはものすごくこだわってセレクトしています。長く着ることができて、その中にファッションを楽しめる一捻りがきいていたり、その人の個性が表現できたりするような提案ができればいいなという感じです。あと、私たちは普段から、親子で来店されるお子様の成長も見てきているんですね。自分が小さなころから来ていたお洋服屋さんにお友達を連れて来たり、『私、昔からここのお店に来てるのよ』って自慢気に言ってくれたりするのが、私たちにとっては嬉しくて。食育じゃないですけど、美意識の定着が当たり前になればいいなっていう願望もあります」

――先ほど富山の方は美意識が高いというお話があったんですが、ファッション事情はどんな感じですか?

「新幹線が通って少しメジャーになって、でもやっぱり新幹線=石川、金沢がメインですよね。ようやく、『富山も面白そうだよ』っていう段階にきたところです。でも、その割には昔から根付いている老舗のお洋服屋さんもあって。そのお洋服屋さんが培ってきた歴史に新しい人たちが参入してきて、なおかつそれをお客様が支えてくださっているという状況です。トレンド自体は東京より1年くらい遅れてくるんですが、それでもきちんとしたものを着たいっていう人が多くて。なんでもいいやという人より、自分なりにこだわって綺麗にコーディネートしている方が多いので、遠方からいらっしゃった方には『おしゃれに気をつかっている人が街に多いですね』と言われます。この人口で、数あるブランドやお店が立ち並ぶ中で私たちが継続できているのは、美意識の高い人達に支えられてるんだっていうことを実感しますね。みなさんの美意識が高いから、こんな田舎でもお店が続けられるんです」

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