ドイツ国内の職人と共に守る伝統とクオリティ
CANALIZE meets A KIND OF GUISE
――その中で『A KIND OF GUISE』はクオリティにこだわったものづくりをしていると思うのですが。
「扱っているのがシンプルなTシャツやスウェットですから、他のお店でもっと安く買えるかもしれないけれど、大量生産で作られたモノより長持ちするし、何より愛着が湧きますよね。ただ、高品質だとしても、値段も高かったら多くの人が買えなくなってしまうので、あくまでも手が届く価格で。品質と価格の一番いいバランスを考えています。それに、少量生産ということ自体がブランドの魅力のひとつになっていて、ベルリンとミュンヘンにしかお店がないので、本当にここで買わないと他では手に入らないっていう希少価値もあると思います」
――デザインもベーシックにこだわられていますよね。
「全身を『A KIND OF GUISE』で固めている人もいるんですけど、ファッショナブルな今どきなアイテムと組み合わせて着ることもできて、そこがベーシックのいいところなんですよね。ベーシックで飽きがこないデザイン、という点はいつも意識しているところです。それでもシーズンごとのコレクションはそのとき買わないともう買えないので、熱心なファンは毎回チェックして買いに来てくれますよ。価格とクオリティのバランス含め、ニッチなところに確実にアピールできたんだと思います」
――トレンドについてはどうお考えですか?
「どんなものが人気があるのか、ということは多少考慮しますが、デザイナー自身はトレンドをそんなに意識していなくて、自分たちがやっていて楽しいと思うテーマを毎回設定している感じです。大多数の一般消費者は、安くてこれが買えるならいいかっていう人が多くて、誰がどこで作ったということはあまり意識せずに買っていると思いますが、私たちのお店に来るお客さんは、商品の品質や、どのように生産されているかっていう背景を知りたがるんです」
――学生時代に始められたという話でしたが、そのときにはもう大量生産が主流の時代だったかと思います。そのなかで少量生産という発想はどこから生まれたんですか?
「確かに私たちは大量生産の時代で育ってきたんですけど、だからこそ、たとえばH&Mのような大きいお店で買うと、他の人も着ていたりするわけで。人とは違って見せたいはずなのに、結局同じような恰好をしているという状況だったので、私を含め『A KIND OF GUISE』の周りにいた人たちは、違うものっていうか、他の人が持っていない“特別な”ものが着たいっていう欲求があったんだと思います」
A KIND OF GUISE
まだ学生であったYasar CevikerとSusi Streichを中心に2009年にドイツ、ミュンヘンに設立。ものづくりすべてはドイツ国内で行われるべきだという考えのもと、小さくても技術力のある工場と協力して生産を行っている。2015年にはベルリンにもショップをオープン。その姿勢に注目が集まり、世界にコアなファンをもつ。
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