ドイツ国内の職人と共に守る伝統とクオリティ
CANALIZE meets A KIND OF GUISE
――もともとミュンヘンにショップがあって、一昨年ベルリンにもオープンされたということですが、これからもっとお店を増やしていく予定はあるんですか?
「どんどん大きくしてしまうと元々のコンセプトから外れてしまうので、今のところは現状に満足しています。私たちは常にオープンなので、外部からここにお店を出しませんか? という打診があって、それが納得できるものであれば受け入れる可能性はありますが、自ら拡大していくという計画はありません。コラボレーションにはオープンで、たとえば『モノクル』という雑誌とコラボでスーツを作って、モノクルのチャネルでも販売するということもやっています。知名度という意味では、違うチャネルから広がっていくことがありますよね。でも、生産や規模自体を大きくしていくという考えはないです。自分たちが管理できる範囲でやっていきたいという気持ちのほうが強いですから」
――コラボレーションと言えば、ドイツのブランドであるアディダスやシュタイフとのコラボが印象的でした。
「特にシュタイフは継続的にコラボレーションを行っています。ドイツの伝統的なぬいぐるみで、『A KIND OF GUISE』のお客さんもすごく好きなので、シュタイフがいるとすごく喜んでくれるんですよ。相思相愛というか、とても魅力的なコレボレーションだと思っているので、これは今後も続けていきたいですね」
――今後、ブランドはどのように進んでいくと思いますか?
「将来がどうなっていくのかを予想することはまったくできませんが、自分たちが望む方向はあります。たとえば、ミュンヘンのお店は大通りの真ん中にあるわけではなくて、わざわざ行かないとわからないような場所にあるんですけど、このブランドが好きでいてくれる人は世界中にいるので、そういう人がわざわざ足を運んでくれる場所になっていったらいいですよね。実際に遠くから足を運んでくれる人もいますし、しょっちゅう来ては一時間くらい居座るお客さんもいて、そういう人たちは本当に私たちの商品をもっと知りたいっていう人たちなんです。ファンでいてくれる人たちとのコミュニケーションはすごく重要だと思っています」
A KIND OF GUISE
まだ学生であったYasar CevikerとSusi Streichを中心に2009年にドイツ、ミュンヘンに設立。ものづくりすべてはドイツ国内で行われるべきだという考えのもと、小さくても技術力のある工場と協力して生産を行っている。2015年にはベルリンにもショップをオープン。その姿勢に注目が集まり、世界にコアなファンをもつ。
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